干ばつで農業被害深刻 イサベラ州
[ 436字|2016.10.3|社会 (society)|LuzViMinda News ]
ルソン地方イサベラ州では雨期に入っても干ばつが続いていることから、作物に10億ペソ相当の被害が出ている。これを受けて同州は9月22日、州内に災害宣言を発令した。
天気予報では9月に同州では200ミリ程度の降雨が見込まれるとの予測だったが、1〜20日の間に実際に降った雨は51〜100ミリにとどまっている。その結果、トウモロコシや米作農家は1ヘクタールあたり平均1万ペソの損失を被った計算になる。
州農業事務所は、被害農家の要請を受けて、トウモロコシの種や燃料代助成のため、政府に2億ペソの補助金の拠出を求めた。
一方、農務省によると、全国的に乾燥した天候が続いたものの、中部ルソン地方では2015年10月12月に襲来した二つの台風の雨のおかげで、乾季が終わる9月末までに前年同期の収穫量114万トンを上回る120万トンのコメが収穫できる見込みだ。同地方の主なコメ生産地はヌエバ・エシハ、パンパンガ、タルラック、ブラカンの各州。(9月25日・インクワイアラー)