中国鉄鋼2社合併、世界2位へ
[ 319字|2016.9.22|社会 (society)|ASIA WATCH ]
中国の国有鉄鋼大手、宝鋼集団(上海市)と武漢鋼鉄集団(湖北省)は20日、双方の上場子会社が合併する方針だと発表した。最終的には両集団が経営統合し、粗鋼生産量で世界首位のアルセロール・ミタル(ルクセンブルク)に次ぐ2位の巨大鉄鋼企業が誕生する見通し。
国際的な批判を浴びている鉄鋼の過剰生産解消に向け、統合を機に生産能力を大幅に削減できるかどうかが焦点となる。中国政府は鉄鋼の過剰生産問題を解決するため、企業再編を進める方針を示していた。
世界鉄鋼協会によると、宝鋼集団の2015年の生産量は世界5位で、武漢鋼鉄は11位。ほかにも中国では、生産量が世界2位の河鋼集団が9位の首鋼集団との合併を検討していると報じられている。(共同)