ブータンでレアメタル支援
[ 352字|2016.9.20|社会 (society)|ASIA WATCH ]
ヒマラヤの小国ブータンで、国際協力機構(JICA)が近く、自動車製造機器に使われるレアメタル(希少金属)のタングステンなどの採掘支援に乗り出すことが分かった。観光以外の産業が乏しい内陸国ブータンで、資源価値が高く空輸も可能なレアメタルの開発計画を支援する。
日本の鉱業・環境の専門チームが今月下旬、首都ティンプーでブータン経済省と協議を開始。約2週間の滞在中、南部のタングステン採掘予定地を訪れて地形や地質を確認し、サンプルの取得も検討する。来年以降に本格調査に入り、2年かけて資源の分布地図の作成や試掘のための登山路整備などを支援し、産業化の道を探る。
ブータン政府によると、南部ではタングステン鉱が推定約45万トン埋蔵。このほか中南部で銅、西部で黒鉛なども採掘できるとみられている。(共同)