バナナ農園、一時閉鎖
[ 317字|2016.8.22|社会 (society)|ビサヤ・ミンダナオ通信 ]
北スリガオ州の大規模バナナ農園が治安問題を理由に一時閉鎖され、約1週間、操業を停止した。フィリピン共産党の軍事部門、新人民軍(NPA)の脅しによるもので、国軍、国家警察とのにらみ合いは当分続きそうだ。
千ヘクタールのプランテーションでバナナを栽培しているスタンフィルコ農園によると、輸送車がしばしばNPAとみられる武装集団に襲われ、被害が出ている。今年に入りダバオなどに向かう輸送車が襲撃され、燃やされる事件が18件も発生、被害額は2千万ペソに達した。
NPAが要求した「革命税」を拒否したための報復とみられ、先週、農園を一時閉鎖する事態になった。国軍と国家警察が治安を確保したため、操業は再開された。(12日・ブレティン)