ヨランダ「爆心地」訪問
[ 305字|2016.3.21|社会 (society)|ビサヤ・ミンダナオ通信 ]
元米副大統領で環境問題の活動家として知られるアル・ゴア氏が、14日の首都圏での講演を前にビサヤ地方タクロバン市の台風ヨランダの「グラウンド・ゼロ(爆心地)」を訪ねた。
ノーベル平和賞の受賞者としても知られるゴア氏の出し抜けの訪問に地元はびっくり。タクロバン空港に近い海岸線にあったわが家の前で、ゴア氏に会った主婦ラヤさんは、「ここに家を再建したいかと聞かれたが、ノーと答えた。高波がわが家や全てを流し、何も良い思い出はないから」。
夫のラヤさん(51)は、ゴア氏の今回の訪問で2年半近く前の台風襲来とその後の復興の遅れに世界の目が注がれることになればうれしい、と話した。(14日・ビジネス・ワールド)