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1月18日のまにら新聞から

選挙期間外でも規制を 銃規制問題

[ 728字|2016.1.18|社会 (society)|新聞論調 ]

 フィリピンでは選挙期間だけでなく、通年での銃規制が必要だ。私はこれまでも、銃規制の必要性について訴え続けてきた。比での銃犯罪は年々増加傾向にあり、特にここ数年はコントロールがきかなくなってきている。

 以前から暴力的な犯罪はあったが、一般市民が銃を持つようになってから、小さな言い争いやけんかが瞬く間に銃を用いた殺人事件に至るケースが急増。銃の引き金を引くという行為がけんかを終わらせる方法であってはならない。

 銃規制は世界各国で大きな問題となっている。最近、オバマ米大統領が銃規制について演説中、涙を流すシーンがテレビで放映され話題を呼んだ。私は彼の銃規制への姿勢を支持する。過去7年、米国では22万5千人が銃犯罪に巻き込まれ、命を落とした。

 銃所持の賛成派は、常に「自分の身を守るためには銃は必要」と言う。しかし、一般市民がどんどん銃を所持し、身を守るために武装していくことが最善の策なのだろうか。銃による死亡者には犯罪だけでなく、子どもが誤って引き金を引いてしまうというような事故死も多いことを忘れてはならない。

 比では、選挙期間中には毎回、銃規制が実施されてきた。これは立候補しているライバル同士間での銃犯罪が多発していたからだ。過去の選挙期間中に、銃撃で命を落とした人たちを決して忘れてはならない。繰り返さないためにも、比には銃規制に関する厳しい法律と、それを破った者への処罰が必要である。

 銃が、市民を恐怖に陥れ、投票行為につなげる道具であってはならない。選挙が、銃による暴力が少なく、平和に終了することを願うばかりだ。2016年は、本当の意味での銃規制を実現しなければならない。(13日・スター、トニー・カティグバック氏)

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