地味な英雄像が完成
[ 326字|2015.11.23|社会 (society)|ビサヤ・ミンダナオ通信 ]
台風ヨランダの直撃を受けた西部ビサヤ地域イロイロ州のコンセプション町で、自らの命を投げ打って子どもたちを助けようとした公立小学校教師のロゲリオ・ラルデラさん=当時(52)=の胸像が建立され、生徒や父兄が除幕式に参列した。
ラルデラさんは2年前の11月8日、強風の中子どもたち13人といっしょにトラックの荷台に乗って町役場に避難する途中、倒れてきた樹木が荷台に当たり、荷台から落ちて命を落とした。子どもたちは全員無事に避難できた。
コンセプション町では「地方の英雄」として像を建てる話が持ち上がり、高さ1・5メートルほどの台座に60センチほどのコンクリート製の地味な胸像がこのほど町の公園内に完成、除幕されたという。(21日・インクワイアラー)