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2月23日のまにら新聞から

ハロハロ

[ 724字|2015.2.23|社会 (society)|ハロハロ ]

 近くの公園を早朝歩いていて、軽やかに走る肌の黒いしまった体型の若い女性と時々すれ違う。そんな立派な体はどのようにして生まれるのか不思議だった。「どちらの出身ですか。素晴らしいスタイルですね」思い切って尋ねてみた。「ケニア」との答えが笑顔とともに返ってきた。抜群の心肺能力を持つマラソン選手で有名なあの国である。「どうしたらそんな立派な体ができるのですか」とたたみかけたら「ケニアは食べ物がオーガニックなのよ」と答えた。

 彼女によると、有機野菜の代表格はジャガイモとニンジン。小さめのジャガイモと細いニンジンは化学肥料なしでアフリカの大地で育ってきもので、先祖からずっと食べてきたという。おいしい水もあるという。納得がいった。カイロではエジプト人の通いのメードさんが新鮮なトマトとキュウリをよく買ってきてくれた。こんなおいしい野菜を日本で味わったことはないと思った。小ぶりのキュウリは野菜の原種のような味だった。ナイルの水と砂漠の太陽で育ったオーガニック野菜。最近、ドイツの人々がオーガニック野菜に異常なほどの関心が高いことを知った。ヨーロッパではもともとオーガニックへの関心が高いようだ。

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 米国でもワシントン、オレゴンの両州は特にオーガニックがブームで、トマト、アスパラ、レタスなど市場に並ぶ野菜の15〜20%はオーガニックになっているという話を聞いた。農協改革は「強い農業」を育てることを目指しているが、消費者の視点からはもっとオーガニックを重視すべきと思う。農薬の投入、液肥で育つビニールハウス。人気の超大粒のイチゴや甘味度の高いメロンはオーガニックにはほど遠い。日本人は人工的な野菜を食べすぎているのではないか。(実)

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