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　東部ビサヤ地方の東レイテ州で、資源の採掘に反対して環境保護を進めていたロジャー・メルカド知事がこのほど、誘拐と不当拘束の疑いで訴えられた。

　事件のきっかけは、南部レイテ港を10月に出港しようとしていた砂と砂利を満載した平底船が知事の独断で押収され、乗組員や採掘会社の労働者ら11人が州の役所に連行され、身柄を拘束されて州警察の取り調べを受けたことから。

　メルカド知事は、平底船の会社が無許可で資源を採取するなど鉱山法違反だとしていたが、令状がなかったため警察は捜査を断念し、11人全員を釈放してしまった。これを受けて採掘会社の弁護士は11月中旬になって逆に、メルカド知事と州の役人など６人を州検事局に告訴した。（17日・スター）