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10月20日のまにら新聞から

ハロハロ

[ 554字|2014.10.20|社会 (society)|ハロハロ ]

 仲間4人と東日本大震災の被災地をまわった。大震災半年後に出掛けた東松島、石巻、女川方面に次いで2回目の東北旅行。仙台駅前でレンタカーを借り、南三陸から気仙沼、大船渡、釜石を走り抜けた。被災から立ち直った全国有数の水産基地、気仙沼では復興イベント「秋刀魚祭り」に出合い、市民らの行列に加わって炭火焼のサンマを試食、東北の新鮮な味覚をちょっぴり味わった。

 陸前高田市に近づくと、異様な光景が広がり驚く。巨大ベルトコンベヤー網が出現し、途中で幾重にも分岐しながら、対岸の山から盛り土用の土砂を運ぶ。総延長3キロ。津波で1本だけ残った「奇跡の一本松」を背景にベルトコンベヤーは、さら地の中をくねくね回る大蛇のように構築された。川に架かったつり橋は「希望のかけ橋」と命名され、夜間はライトアップされ、観光名所になったと聞いた。

 カーナビを頼りに走ったが、途中で道路が付け替えられたりして、画面指示が案内不能に陥ることも。知り合いに紹介された新規開店の寿司屋を見つけるのに苦労した。うっかり電話番号を入力して検索したため、被災地のど真ん中に案内された。周囲はかさ上げの盛り土工事の真っ最中。鉄骨だけが残った防災庁舎脇の仮設道路を通ってようやく新店舗の看板を見つけた。名物の海鮮丼が特上だった。(富)

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