ハロハロ
?終戦記念日の8月15日午前6時半、妻と自宅をあとにし、戦没者慰霊祭が行われるカリラヤの日本記念庭園へ向かった。昨年は同7時すぎに出掛けたのが原因だったのか、ロスバニョス近くから渋滞が始まって、会場にたどり着くと、一般参列者の献花が終わりに近づいていたのに驚いた。幸い今年はそれほど車の量は多くなかった。途中、護衛のバイクに先導された日本大使の乗用車を先頭にした大使館員の車とマニラ日本人会の赤い大型バスが前後して会場に向かったが、目立った車の追い抜きではなかった。
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今年は69回目の終戦記念日で、参列者は240人を超えたといわる。筆者はほぼ毎年出席しているが、60人を少し超えた程度の13年前に比べると4倍近い。会場を見渡してみると、白い菊の花を手渡された参列者は、昭和20年(1945年)のこの日以降に生まれ、太平洋戦争を知らない世代の方が圧倒的に多いようにうかがえた。自分のことを申し上げるのははばかるが、当時16歳の予科練生(海軍甲種飛行予科練習生)で、高知の海軍航空隊に所属していた。「予科練」という用語をご存知ない方が多いかも知れない。
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戦争を知らない人、経験した人を問わず、最近の政治情勢をご覧になって、是非もう一度、戦争放棄をうたった日本国憲法に目を通していただきたい。
日本国憲法「戦争の放棄」
第9条 日本国民は、正義と秩序を基調とする国際平和を誠実に希求し、国権の発動たる戦争と、武力による威嚇又は武力の行使は、国際紛争を解決する手段としては、永久にこれを放棄する。
前項の目的を達するため、陸海空軍その他の戦力は、これを保持しない。国の交戦権は、これを認めない。(濱)