殺人多発で督促決議
[ 323字|2014.8.18|社会 (society)|ビサヤ・ミンダナオ通信 ]
ミンダナオ中部北コタバト州の人口10万人の州都キダパワン市は、バイクによる銃撃・殺人事件が今年前半に17件発生し、市議会は警察の捜査強化を求める「督促決議」という非常手段に訴えた。
17件は中部ミンダナオ地方の警察署管内では最悪記録で、多くは銃撃による処刑スタイル。月平均で3件の割合で起き、すべて未解決という。
市地裁のパルモネス元判事は「犯人を逮捕しなければ、愛する人を亡くして嘆き悲しんでいる17家族を見殺しにすることになる。銃で処罰するという自警行為は自由社会の法の執行としてはあり得ない姿だ」と非難している。
報復を恐れる事件の目撃者が法廷での証言を拒否することも未解決につながっているという。(12日・インクワイアラー)