待ち切れずに脱走
[ 333字|2014.5.5|社会 (society)|ビサヤ・ミンダナオ通信 ]
ミンダナオ地方コタバト州のリグアサン湿地で捕獲された比固有の淡水ワニ「マラン」(体長2・18メートル)が22日深夜、おりから脱走した。環境保護当局が「野生に戻すよう」勧告したが、ワニは待ち切れなかったらしい。同州ムラン町役場と体育館の間に作られた10メートル四方のおりから逃げ出し、約100メートル離れた道路脇の溝でたむろしているのをジョギング中の住民が見つけ通報した。
別のワニではないかとチェックしたら、マランのおりが空っぽだった。顔にタオルを掛けて視界を奪い口を縛って脱走から約5時間後に再拘束した。環境天然資源省派遣の担当官の健康診断を待っているが、マランは餌のアフリカナマズを元気に食べている。来週にも湿地に戻される予定。(28日・インクワイアラー)