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9月23日のまにら新聞から

大統領と秘密会談

[ 716字|2013.9.23|社会 (society)|新聞論調 ]

疑惑渦中の女性実業家

 16日にセンセーショナルな記事がインターネットを駆けめぐった。スタンダードトゥデー紙に掲載されたキット・タタッド氏のコラムだ。それは、国会議員向け優先開発補助金(通称ポークバレル)不正疑惑の中心的人物であるナポレス容疑者がアキノ大統領に正式に身柄を預けて出頭する前に、大統領らと秘密裏に昼食会を開いていたことを暴露する内容だった。

 8月28日の夕方にナポレス容疑者が「出頭」したと主要各紙やメディアは報道していたが、彼が入手した大統領府筋の情報によると、実はそれよりももっと早い午前10時半に彼女はラシエルダ大統領報道官に伴われて大統領府に到着していたのだ。そして、大統領府内の部屋で大統領とロハス内務自治、アバド予算管理、オチョア官房各長官らと午後4時半まで部外者を遮断して長時間にわたり会談が行われたという。この暴露についてはまだ大手メディアは一切報道していない。大統領府がこのような報道を規制する圧力をかけているのだろうか。

 タタッド氏によると、情報源は大統領府の幹部の1人で、この人物はアキノ大統領に忠誠を誓っているものの、今回の不正流用事件に関して大統領府がどのような役割を担っているかについて、国民の目をそらそうとする大統領府の企みと冷血さに耐え難くなって暴露したのだという。

 大統領府側はタタッド氏の暴露に対し、大統領の当日の行事スケジュールによるとそんな長時間の会合は不可能だと反論している。しかし、当日の大統領の行事先を吟味すると、いずれも大統領府に近く、昼食会に参加することは十分可能なのだ。

 さて、大統領と取り巻き連中は、どうさらなる正当化をするのだろうか。(20日・スター、ホセ・シソン氏)

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