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2月4日のまにら新聞から

遠く険しいプロへの道

[ 705字|2013.2.4|社会 (society)|新聞論調 ]

警官の違法行為

 国家警察はこのほど、創設22周年の記念式典を開いた。折から、ルソン地方ケソン州アティモナン町で1月6日、犯罪組織の構成員とされた男性13人を一方的に射殺した警官たちは、拘束下にある。

 首都圏パサイ市では同27日、現職警官の初級巡査2人が女性から1万5千ペソを恐喝した疑いで首都圏警察パサイ署に逮捕された。被害者の女性は警官の1人に強姦されたと主張している。

 女性は、2人の警官と内縁の夫の釈放交渉をしていて、難に遭った。夫は深夜、公共の場所で立ち小便をしていたとして逮捕され、その後、違法薬物所持の疑いで拘束された。

 この女性のような話は決して珍しくなく、多くの同様の主張が結果的に真実だと判明している。警官による恐喝やその他多くの違法行為は、国家警察のイメージダウンを招き、一般市民の捜査協力にとって、妨げとなる。

 警察のイメージがマルコス独裁政権の戒厳令時代より改善したのは事実だ。独裁政権は、警察と軍を組織的な人権侵害のために利用した。しかし、国家警察は組織内の「腐った卵」によるさまざまな活動によって、悩まされ続けている。

 注目に値するのは、恐喝と強姦が疑われた警官2人が、同僚の迅速な対応によって逮捕されたことだ。

 国家警察には、限られた装備のなかで、一般市民の安全を守るため、危険な最前線に立ち、誠意を持って奉仕する有能な多くの警官がいる。これら良心的な警官がいるおかげで、国家警察は22周年記念を祝うことができるのだ。

 しかし、警官がプロ意識を持つようになるまで、その道は遠く険しい。国家警察は、悪徳警官を粛正し、改革を追求し続けなければならない。(30日・スター)

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