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9月26日のまにら新聞から

ハロハロ

[ 592字|2011.9.26|社会 (society)|ハロハロ ]

ハロハロ

 毎朝、コンビニでスポーツ紙を買う。ある日、1万円札しか持ち合わせがなく130円の買い物では気が引けるので、サンドイッチを買った。結構うまいので最近は時折、朝食をこれで済ませる。200円前後の価格帯にバライエティ豊富な品ぞろえ。フィリピン滞在中に朝食にしているコンビニの27ペソのサンドイッチとは比べものにならない。価格だって可処分所得比、日本の方が割安だろう。

 イーオンが先ごろ、350ミリリットル缶、158円という自社ブランドビールを売り出した。約20%安い。試しに飲んでみたが、ウーン、ちょっと届かぬか。同社はいろんな品に自社ブランドを導入して価格競争に対抗している。なにしろ値下げ合戦が激しい。高止まりしているのはガソリン価格ぐらいだろう。

 物価が安いのは年金暮らしにはありがたいが、喜んでばかりもいられない。全体に需要より供給過剰気味だから、決まったパイの取り合いになる。物価の下落、景気低迷、失業の拡大と素人目には絵に描いたようなデフレ現象に見える。財政出動による景気刺激策はもう手詰まり。増税の動きも出てきた。見渡せば米国もEUもガタガタ、根強い今秋の金融危機再燃説。この先どうなるのか?ドジョウ船長にはニッポン丸が「帰らざる河」を流され、ナイヤガラ瀑布のような奈落に振り落とされないよう梶取りを願いたいものだ。 (紀)

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