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8月29日のまにら新聞から

ハロハロ

[ 595字|2011.8.29|社会 (society)|ハロハロ ]

 テレビ放送が7月から地上波、BSともデジタル放送に完全移行した。東日本大震災で大きな被害が出た東北3県(岩手、宮城、福島)とケーブルテレビのデジアナ変換世帯を除けば、全国的に大きなトラブルもなく切り替わった。わが家の集合住宅も共同受信アンテナを高性能のデジタル用に交換、経年劣化した各階段ごとの増幅器を更新したため、東京タワーからの受信レベルが一段と安定した。

 デジタル放送は画質、音質ともアナログに比べ素晴らしいが、皮肉にも「見たい番組がない」というテレビ離れの声をよく聞く。NHKの国民生活時間調査によると、テレビを見る人は1995年の92%が10年は80%台に減少した。全くテレビを見ない人も95年の8%から10年は11%に増加。特にテレビ離れは若年層に顕著で、平日の国民全体の視聴時間3時間28分に対して、10〜20代の男性は2時間を切っている。

 調査は最もテレビを見る年代層は70歳以上と指摘しているが、仲間内に聞くと否定的だ。ニュース、スポーツなど特定番組以外、見ないという人が多い。節電対策が叫ばれている中で、テレビ各局は今も24時間放送を続けているが、果たして必要なのかどうか疑問だ。NHKは一昔前まで午前0時前になると、はためく日の丸が映し出され、君が代の演奏でその日の放送を終了した。今から考えると、そんなテレビ画面が懐かしい。(富)

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