ビサヤ・ミンダナオ通信
[ 325字|2011.7.18|社会 (society)|ビサヤ・ミンダナオ通信 ]
拉致事件増に警告
ミンダナオ地方タウィタウィ州のサハリ州知事は、フィリピンからマレーシアへの拉致まがいの事件が増えているとして、懸念を表明した。それによると、今年6月2日から7月2日までの約1カ月間だけで、地元の警察や国軍に保護された拉致被害者は101人(うち82人が成人女性、3人が未成年女性)だった。出身地はルソン、ビサヤ、ミンダナオ各地方に及ぶ。保護された被害者はそれぞれの出身地に帰された。
いずれも違法就労あっせん業者の手で、タウィタウィ島から海峡を挟んで対岸にあたるマレーシアのサバ州などへ送り込まれる途中だった。査証や公式の身分証明書は所持しておらず、業者からは月収1万5千〜3万5千ペソを提示されていたという。(12日、ブレティン)