ビサヤ・ミンダナオ通信
[ 317字|2011.5.30|社会 (society)|ビサヤ・ミンダナオ通信 ]
加鉱山会社が補償に合意
ミンダナオ地方北サンボアンガ州で、金鉱山を運営するカナダのTVIリソーシズが、比進出以来14年ぶりに周辺の少数民族と補償支払いで合意し、民族の伝統に沿った儀式に臨んだ。
同社の進出は1997年にさかのぼる。周辺の少数民族は当初からこれに反対し、彼らが聖なる山とあがめるカナツアン山を汚すと非難してきた。民族代表らは2007年には、同社の操業を認めた政府を相手どって国連人種差別除去委員会に訴えるなどを経て、「先祖伝来の土地」への補償を約束させた。
合意にあたっては、鉱山会社側が「犯した罪」を告知され、その後、カナツアン山流域の七つの河川沿いの族長とコメの酒を酌み交わすなどの儀式に臨んだという。(23日、インクワイアラー)