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5月30日のまにら新聞から

ハロハロ

[ 571字|2011.5.30|社会 (society)|ハロハロ ]

 母国インドネシアへ10年ぶりに本帰国した友人から、近況を伝える電子メールを受け取った。友人が出身地ジャカルタに戻ったのは4月初めのこと。東大で博士課程を終えた夫の就職先がジャカルタに決まったためだった。メールにはまず、同市内東部にある夫の実家に落ち着き、間もなく2歳になる東京生まれの娘と親子3人の新生活を無事スタートさせた安ど感がつづられていた。

 慶大卒で自身もキャリアウーマンとして活躍していたこの友人が、帰国直後に開始したのが就職活動。「私の日本語の先生はマンガです」と言うだけあり、会話の中には当世風のギャクも飛び出すなど、読解力も含めその日本語能力は完ぺき。加えて高い英語力も評価され、4月末、日系大手商社傘下の車・オートバイの購入資金を融資する企業に採用されたという。

 オフィスは同市中心部に立つ最新高層ビル内にあり、今月25日には初めての給与を手にしたという。給与額は記されていなかったが、目を引いたのが「初月給で同僚たちに食事をおごりました」に続いて、「これはトラクティルと呼ぶインドネシアの習慣です」の下り。上司が部下に、先輩が後輩に食事などをおごる際、「トラクティル」が使われるのは知っていたが、初月給とこの言葉の関係は今回初めて知った。友人が送ってくれる近況報告メールの続報が今から楽しみだ。(道)

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