ビサヤ・ミンダナオ通信
[ 319字|2011.5.16|社会 (society)|ビサヤ・ミンダナオ通信 ]
中国、ドイツを視野に
ビサイヤ地方レイテ州タクロバン市では、日本の大震災の影響で麻の需要が落ち込むのを想定して、中国およびドイツ市場の開拓に乗り出した。貿易産業省の繊維産業開発局(FIDA)地方事務所のジェフリー・エスペーナ所長によると、中国市場で麻の繊維はティーバッグの袋用として潜在的な需要が見込める。「中国人は伝統的にお茶を好むが、特に若い世代の間では最近、ティーバッグ利用が増えている」。
ドイツ市場では、自動車産業部門での麻繊維需要が増えると見込んでいる。同所長は「麻は環境にやさしいことで定評を得ており、従来のグラスファイバーに取って代わる可能性がある」と話す。同市では両国に麻繊維の商品見本を既に送付したという。(12日、ビジネスワールド)