ビサヤ・ミンダナオ通信
[ 318字|2011.2.14|社会 (society)|ビサヤ・ミンダナオ通信 ]
農地抗争で19人死亡
ミンダナオ地方北コタバト州で、農地の所有権をめぐる抗争から19人の犠牲者が出ている。
発端は、多国籍企業が同州ナンガーン村に3千ヘクタール規模のヤシ油のプランテーションを建設する計画が持ち上がったことから。農地の利権者間の争いに今年1月、モロ・イスラム解放戦線(MILF)とモロ民族解放戦線(MNLF)の下部組織が介入したことから一挙に血なまぐさくなった。銃撃戦が繰り替えされ、巻き添えをくった
村民らも含め、これまでに19人が死亡する事態となった。
両組織の上部が調停に乗り出したが、解決にいたっていない。ルマバス村長は「暴力の連鎖で被害を受けるのは末端の村民」と、政府や軍の介入を訴えている。(11日・インクワイアラー)