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2月22日のまにら新聞から

ハロハロ

[ 679字|2010.2.22|社会 (society)|ハロハロ ]

 たとえば、外国との関係で「近くて遠い国」という表現がある。政治体制の全く異なる日本と北朝鮮の関係はまさにこの表現に当てはまる。ところが、同盟関係を40年以上も前に誓い合った東南アジア諸国連合(ASEAN)内でも、国境を接し、歴史的つながりの深いタイとラオスなど一部を除くと、いまだに人的・文化的交流が深化せず、「遠い関係」が残っている。フィリピンとインドネシアも隣同士の島しょ国家ながらも、決して「近い関係」にあるわけではない。

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 だが、最近、「友人の90%がインドネシア人」と「豪語」する比人女性の存在を知り、驚かされた。今月初め、マカティ市サルセド・ビレッジにあるインドネシア料理店が開店1周年を迎えた。パーティーに顔を出すと、約20人の招待客中に比人3人がおり、その中でインドネシア語を使い店主らと談笑していたのがこの女性。インドネシア語とほぼ共通の国語を持つマレーシアに5年間滞在の経験があるとはいえ、彼女の話すインドネシア語はネイティブを思わせるほどの完ぺきさ。

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 今は首都圏に住むインドネシア人子弟や同国からの留学生らにフィリピン語を教えていると言い、続いて飛び出したのが先の「90%」発言。「インドネシア人と接し、話しても何の違和感もない」と笑顔を見せた。それだけにインドネシア事情にも精通しており、ジャカルタで流行中の若者文化情報は極めて新鮮だった。しかも会話の最後をこう締めくくったのには、2度びっくり。「この国にも『ユドヨノ』(現インドネシア大統領のような政治家)が登場してほしいですね」。(道)

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