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12月21日のまにら新聞から

新聞論調

[ 705字|2009.12.21|社会 (society)|新聞論調 ]

限られた時間

 学生たちのクリスマス休暇が始まったのと歩調を合わせるように来年の統一選挙に向けた有権者登録の延長業務が再開する。しかし、中央選管はこの有権者登録の延長以外にも、やるべき仕事が山積しているのだ。

 まず、立候補を届け出た数千人の候補者たちの資格審査を早く終わらせる必要がある。もし、最高裁が一度資格を抹消した候補者の申し立てを認めて、中央選管の決定に対する一時差し止め命令などを出そうものなら、立候補者名すべてを掲載する投票用紙の印刷という大切な業務スケジュールが大幅に遅れてしまうのだ。

 また、自動集計装置の投票所配備も進んでいない。実際の投票日までにこの装置の操作テストを何度も実施しなければならない。特に今回、大量虐殺事件が起きたミンダナオ島のマギンダナオ州のような選挙関連の暴力事件が頻発する地域ではなおさらだ。厳重な警備を敷いて、この操作テストを実施しなければならない。

 過去2回の選挙では同州を含むイスラム教徒自治区で暴力事件のほかに、大統領選を含む国政選挙に関する選挙不正疑惑が浮上している。大量虐殺事件の発生で次期選挙でもさまざまな暴力事件が発生するなど緊張が高まると予想され、一刻も早く政治状況を鎮めない限り、同州などでの選挙自体が無効となってしまう恐れがある。

 そのような事態を避けるためも、自動化選挙は成功させなければならない。自動化によって不正を防ぎ、警備を強化して選挙関連の暴力事件発生を抑えるのだ。大量虐殺事件にあっても努力に水を差されてはならない。新年を迎えようとする今こそ、のんびりぜい沢に時間を過ごすのではなく、来る任務の多さに心すべきである。(20日・スター)

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