ビサヤ・ミンダナオ通信
[ 315字|2009.11.9|社会 (society)|ビサヤ・ミンダナオ通信 ]
空中散布は不道徳
カトリック司教協議会の高位聖職者がこのほど、バナナ農園経営者らに「農薬の空中散布は不道徳的」として即時中止を求める書簡を送った。マニラのロサレス枢機卿やカロオカンのイニゲス司教ら4人はミンダナオの比バナナ生産輸出業者協会(PBGEA)のアンティグ会長にあてた書簡の中で、散布で影響を受ける人々の味方だとした上、「人々の健康と尊厳を損なう不道徳的行為」として空中散布を糾弾している。
国連の環境調査によると、空中散布により、南北ダバオ、コンポステラバレー、ダバオ市などで少なくとも20万住民が影響を受けるという。農薬のヘリ、航空機などによる空中散布をめぐっては業者と環境保護派の間で争いとなっている。(5日・インクワイアラー)