ビサヤ・ミンダナオ通信
[ 315字|2009.3.16|社会 (society)|ビサヤ・ミンダナオ通信 ]
海賊でイワシ漁危機
サンボアンガ半島の漁業会社は西部ミンダナオ地方のスルー海域などで横行する海賊に危機感を強めている。南部フィリピン遠洋漁業協会のヤップ副会長は当局に対し、必要な保安対策を強化するよう要請した。被害を受けながら報告されていない事件も多いという。
最近では二月二十六日、同協会加盟のセンチュリー漁業の漁船がバシラン沖で海賊に襲われた。金品のほか燃料、水揚げした漁獲を奪われ、船員三人が殺害され、二人が拉致された。同副会長は「当局に危険海域での安全対策強化を申し入れた。イワシ漁の継続が危ぶまれる」と述べた。警察によると、海賊は身代金目的の誘拐を頻発しているイスラム過激派、アブサヤフと連携しているという。(9日・ビジネスワールド)