ビサヤ・ミンダナオ通信
[ 320字|2008.6.2|社会 (society)|ビサヤ・ミンダナオ通信 ]
戦闘続発に知事が悲鳴
コンポステラバレー州のウイ知事は二十七日、カトリック教会タグム教区のマンラパス司教に書簡を送り、国軍と比共産党の軍事部門、新人民軍(NPA)間の戦闘を終わらせるために力を貸してほしいと要請した。同州内では五月中だけでも五回の交戦が発生、避難民が続出した。
同知事は書簡の中で、民間人が巻き込まれて死傷しているばかりか、州内への投資が減退して農業、鉱業中心の経済を脅かしていると訴えた。解決方法は国軍、NPA双方が交渉のテーブルに着くことだが、それができるのは聖職者だけだという。しかし、州を管轄する陸軍第一〇〇一旅団司令官のルガ大佐は「上部からの命令がない限り、反乱分子をたたく」という姿勢を崩していない。(29日・インクワイアラー)