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1月14日のまにら新聞から

恐喝や略奪が横行

[ 707字|2008.1.14|社会 (society)|新聞論調 ]

消防活動の現状

 首都圏における消火活動はいったい何時間を要するのか。パサイ市の商業施設、ガレリア・バクララン・ショッピングモールでの火災は鎮火までに約十時間を要した。日中に出火し、周辺道路幅は消防車が通行可能だった。建物は二階建てで消火用のはしごやホースが届かなかったとは言えない。消防局の常勤消防隊員はボランティアの民間消防団の支援も受けた。いや、民間消防団は少なくとも手を貸そうとしたのだ。では、なぜ火災は十時間も続いたのか。

 内務自治省はいまだに事実確認を終えていない。これまでの調査で、消防隊員が燃えている建物に放水す前に、店主らをゆすったという情報があるからだ。証言者は一人で、恐喝した人物は制服を着用していなかったという。同省はさらなる目撃者か告訴人の出現を待っている。

 順序としては、内務自治省はまず、目撃者と告訴人に身の安全を保障する必要がある。彼らが抱える恐怖は、消防隊員に牙をむけることで自宅が原因不明の火災に襲われるのではというものだ。「不思議な火災」の消火活動となると十時間以上もかかるだろう。

 被害者への脅迫行為や略奪は新しいことではない。だから被害者が恐喝行為を行う犯罪集団に対して告訴や証言を避けるのだ。こうした事情が自前の民間消防団を結成する素地になっている。貧弱な装備で知られる消防局は民間消防団の支援を歓迎しているが、民間消防団の存在は略奪者や恐喝グループにとって厄介ものでしかない。

 パサイ市のモール火災では、消防団が偽りの出火情報を受けて間違った方角に駆けつけたとの情報もある。内務自治省は真実を究明し、被害者を餌食にする者どもの処罰を迅速に行うべきだ。(11日・スター)

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