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　十月二十九日施行された五年ぶりのバランガイ（最小行政区）選挙は、ダバオ市では暴力ざたが少なかった代わり、投票率もかんばしくなかった。ドゥテルテ市長が登録有権者百九十一人のバランガイ投票所に終了一時間半前に行ったが、自分がたった二十二人目の投票者だった。他の投票所もほぼ同じで、市長は「投票日は休日と思われているようだ」と嘆いた。

　投票所ではいつもの選挙同様、有権者の登録漏れミスがあったが、住民登録を変えたのを忘れた人も多かったらしい。しかし、立候補者たちの得票合戦は激しく、投票当日になって選挙運動員が投票所のすぐそばでビラを配る光景もみられた。投票所まで運ぶ車両を提供したり、一票が千五百ペソで買われた例も。（30日・サンスター電子版）