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8月20日のまにら新聞から

資源再分配に活用せよ

[ 688字|2007.8.20|社会 (society)|新聞論調 ]

始まった国勢調査

 八月は大統領令によって国勢調査月と宣言された。二〇〇七年人口統計調査として一日から国家統計局(NSO)が実施している。国の推定人口は現在、八千八百万人だ。

 首都圏だけで全人口のほぼ一割、一千万人以上が住んでいる。わずか六百三十六平方キロメートルの土地に人や建物がひしめき、人口密度は一キロ四方に一万五千七百人という状況である。国内総生産(GDP)の九七%を人口の一五%が支配しているので、広大なスラムの間に豪邸が点在している。極端な貧富の差である。

 出生率が上昇し、地方から都市への人口流入が続くので、急速な都市化は飲料水など水不足、衛生状態の悪化、ごみ、大気汚染、騒音などの環境問題をもたらしている。

 国勢調査の大目標は、国家の諸資源とサービスの質と量を基礎として、国民の経済的福祉度を決定することでなければならない。国の資源を公正に再分配する一つの方法は、恵まれない階層により多くの支援やサービスを提供する資金源として、富裕層への課税を増やすことである。

 最新かつ信頼に足る情報を集めるため、誰もが調査員に協力する必要がある。ネリ前国家経済開発長官が、全国民が国勢調査に積極的に協力すべきなのは、国が何を達成してきたか、これから何をせねばならないかを知る手助けになるからだと述べた。これは全く正しい。

 国家の財産はその国民である。国民は幸福で満足して初めて、国に貢献できるようになる。国家は、高度にグローバル化した世界経済の中での民族国家として、その将来像を描くのであるから、まず国民をよく知らねばならない。(16日・スター、アレハンドロ・ロセス氏)

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