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5月21日のまにら新聞から

ハロハロ

[ 565字|2007.5.21|社会 (society)|ハロハロ ]

 東京郊外のニュータウンで、にぎわい創出事業の一環として、アマチュアバンドによる「バンドフェスティバル」が開催され、知人の父子ロックバンドが出演した。ネット検索で知り合った仲間二人と息子の彼女を入れた五人で結成して四年目、息の合った見事な演奏を披露した。バンド名は「ステージ・フライト・ブルース・バンド」。配られたパンフには「おやじと息子、その彼女」とサブタイトルが付いていた。

 中学生時代に仲間と音楽活動をしていた知人は、舞台でバンド結成のいきさつを聞かれると、「五十歳になって、これから死ぬまで続けられる生きがいは何かを考えた時、昔の音楽活動の再開しかないと思った」とあいさつした。定年後を見据えて、早々と目標を定めて突っ走る生き方はうらやましい。音楽好きの子どもを引きずり込んでドラム奏者に仕立て、各地のロックフェスティバルに出演している。

 主催者によると、フェスティバルには五十団体から応募があり、九グループが選ばれた。八カ月前に結成したばかりのラテン系バンドや追っ掛けフアンが声援する玄人はだしのバンドが次々と登場、激しいビートサウンドを会場いっぱいに響かせた。われらがおやじは真っ赤なシャツにジーパン姿。ギターを抱えて三曲を熱唱。子育て終了宣言をして人生再出発と張り切る心意気に脱帽した。 (富)

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