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4月23日のまにら新聞から

ハロハロ

[ 538字|2007.4.23|社会 (society)|ハロハロ ]

 年初からの暖冬で今年の桜は三月十八日開花(東京)、と気象庁が予測を出したとき、さもありなんと思った。しかし、データの入力ミスとかで、再度の発表では一週間、開花予想日が延びた。実際に咲き始めたのは三月の終わりで、何のことはない、いつもと同じ季節になった。夜桜見物、花見酒にカラオケ。桜は日本人の風流・遊び心の原点みたいなものだ。

 ハナミズキが咲き、まもなくツツジ・サツキが花開いてホトトギス、初ガツオの時節となる。このころが一番、日本のいい季節だ。加齢のせいもあって、季節の変化が急な日本の四季が身に応えるようになった。とりわけ、冬の寒さは厳しい。友人夫婦は十年来、正月から二月末まで、ハワイでコンドミニアムを借りて避寒生活を送っている。

 桜から新緑の季節を日本で、夏は炎暑を逃れて涼しい中部欧州へ、寒くなったらフィリピンやハワイなど暖かい地域で暮らす。一年を三分割して季節に合わせて移動・・。そんな身軽な生活が送れればきっと豊かな気分に浸れるだろうなどと夢想する。域内移動が自由になったEUでは、祖国に住まぬ欧州人が七百万を超えたとか。極東の島国日本からでは旅行の費用も時間もばかにならず、たまさかのフィリピン訪問以外は家事・雑事に明け暮れている。(紀)

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