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7月3日のまにら新聞から

効果ない第2回弾劾

[ 688字|2006.7.3|社会 (society)|新聞論調 ]

賛成派は縮小

 アロヨ大統領に対する第2回目の弾劾申し立てがこのほど、市民グループや非政府組織の代表らによって行われた。しかし、今回の弾劾申し立ては昨年行われた申し立てとはまた違うパターンを見せている。      昨年は六月にまずロザノ弁護士によって申し立てがなされた後、一ヶ月後に野党下院議員ら四十人ほどが同意した改訂版が申し立てられた。しかし最初の申し立てが一ヶ月早かったために、この最初の申し立てが正式なものとして認められている。今年は、反アロヨ派は前回の失敗を繰り返さないために、連日、同じ申し立てを別のスポンサーが続けて提出するという作戦に変更した。

 この同じ申し立てを連日に渡って提出するという作戦は、幾分コミカルな性格を見せていると言えるだろう。いくら多くの市民による弾劾申し立てがなされたとしても、結局は国会審議での賛同議員の数によってこの申し立ての命運が決まるからである。そして議員の間ではこの数字ゲームの予想も出てきている。

 たとえば、ビリャフエルテ下院議員は昨年の申し立て反対百五十八票、賛同五十一票、欠席六人という結果を基に、今回は反対が百六十五から百七十三票に増えるだろうとの見通しを明らかにしている。つまり、弾劾賛成派は勢力をさらに縮小させてしまうという結果なのである。

 これには今回の弾劾申し立てが前回と内容的にほとんど同じだということが理由の一つとされている。また、同議員も言っているが、来年選挙を迎える議員にとっては例年通りに公共事業が行える開発資金を捻出できる政治体制が今は必要だということである。(29日・インクワイアラー、ベリンダ・クナーナン)

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