ハロハロ
現役時代、スポーツ担当でもないのに国体をはじめバンコクのアジア大会、モントリオール五輪、パリ国際柔道大会などとスポーツ取材によく駆り出された。陸上、水泳のメーン競技はもちろん馬術、ホッケー、バドミントン、自転車、射撃など運動記者の手の回らぬ分野まで任された。人間くさいドラマの展開するスポーツを取材し記事にするのは楽しい。ただ、寒さ嫌いゆえ冬のスポーツは敬遠、興味もなかった。
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この二週間、日本でテレビが熱かったのはトリノの冬季オリンピック。終盤まで日本はメダル一つ取れない。あまりの不振に批判の声も出始めたところでやっと、荒川静香が珠玉の「金」である。大体が年中冬みたいな北国スウェーデンやノルウエーのような国に勝てるわけないじゃないかと思ってしまう。前評判が過大で騒ぎすぎだろう。
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とはいえ、偶然オンした五輪中継で、初めて見たカーリングの面白さにくぎづけになった。ハウスと呼ぶ円の中心にどれだけ相手よりストーンを近づけられるか。単純そうだが、正確な技術が求められ、十回戦をどう戦うか、きわめて戦略性の高い競技でもある。フィールドが限定的でテレビ中継向き。日本女子チームにキュートなコがいて、それもTVにくぎ付けになった理由だったりして。予選で敗退は残念︱︱ (紀)