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2月13日のまにら新聞から

反アロヨ勢が団結

[ 659字|2006.2.13|社会 (society)|新聞論調 ]

前大統領と密談

 大統領府はアロヨ政権に敵対する政治勢力が団結したのではないかという動きに恐れを感じているようだ。政権寄りのメディアが、エストラダ前大統領とかつて争った政治家たちの和解を報じていないことからも明らかだ。

 アキノ元大統領とドリロン上院議長、大統領選候補者の故ポー氏のロセス夫人は前大統領の目の手術の成功を感謝するミサに出席した後、前大統領と別室で密談した。政治的な話し合いではないとマスコミに表明したが、アキノ元大統領と上院議長が前大統領を追放した過去の政変劇を考慮すると、和解したとすれば、間違いなくニュースだ。

 大統領府とアロヨ大統領は「野党勢力が分裂しているため大統領を追放することは不可能」と主張している。しかし、その反応自体、大統領府がこの和解の動きにおびえていることの証だ。元大統領らが前大統領を訪問したのは、和解だけにとどまらず、国軍内の不穏な動きと貧困を拡大させている経済難に直面する現政権を打倒するために結託したのは明らかだ。

 それぞれの勢力は単独で大統領を打倒するのは非常に困難という現実を受け止め、和解に至ったに違いない。その上、前大統領が大衆からの支持を受け続けている唯一の政治的リーダーであることも認めなければならない。

 一方、ラモス元大統領は憲法改正で大統領の任期を短縮させようと動いているが、大統領と支持党員によって存在感が弱められ、政治的な痛手を受けている。しかし、大統領府はエストラダとアキノ、ロセスが手を組んだ現実により多くの悪夢を見ているにちがいない。(7日・トリビューン)

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