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ビサヤ・ミンダナオ通信

[ 315字|2005.12.5|社会 (society)|ビサヤ・ミンダナオ通信 ]

消えた原生林

 デフェンサー環境天然資源長官がサマール州での森林伐採禁止を解除した問題で、同州の弁護士や神父たちが一日、上院公聴会で決定に激しく反対した。サマール州は一九五〇年代、原生林で九〇%覆われていたが、八〇年代には一〇%に減ってしまったという。ピメンテル野党院内総務は、合法、違法は別としても伐採が森林消失と関係がああるとして、環境天然資源省の姿勢を厳しく批判した。

 森林伐採再開で利益を得るのはエンリレ上院議員一族が所有するサンホセ木材会社だから上院内は微妙。同議員は公聴会の翌日、「アキノ政権が森林伐採を禁止した時、数カ月のことと思っていたら、十六年間も解除されなかった」と反論した。論争はまだ続きそうだ。(2、3日・ブレティン)

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