ビサヤ・ミンダナオ通信
[ 323字|2005.8.8|社会 (society)|ビサヤ・ミンダナオ通信 ]
私闘防止に軍隊要請
北コタバト州ミドサヤップ町のアラニャ町長はこのほど、国軍に対して町内のウランダン、カディンガン両バランガイ(最小行政区)に部隊を派遣してほしいと訴えた。
七月二十七日、ウランダン・バランガイのマカンタル集落で火災が発生、民家四十軒以上が焼けた。この火災、実はイスラム急進派、モロ・イスラム解放戦線(MILF)の軍事リーダーであるサマル・マスガル率いる私兵集団の放火が原因。マスガル一派はイスラム最大勢力、モロ民族解放戦線(MNLF)に所属するコマンダー・タユアンと長く反目し合い、報復目的で放火したらしい。同町長は、軍隊が来てくれないと、すでに死者が出ている、このリド(氏族間の私闘)の犠牲者がさらに増えると心配している。(1日・ブリティン)