公害のないエドサに
排ガス撲滅運動
最近、首都圏は世界でも有数の大気汚染地域の一つとなっている。その原因の最大のものは、やはり車の排気ガスである。その有害な排気ガスをエドサ通りから減らすため、環境天然資源省を中心とする政府機関と市民組織がこのほど、「スモーク・フリー・エドサ」キャンペーンを開始した。
首都圏を縦断するエドサ通りはこれまで民衆蜂起の舞台ともなった通りだが、その交通量は今後も著しく減少することは考えられない。政治家たちも大気汚染の一番の原因となっているジプニーと中古バスを路上から閉め出すことを考えてはいない。しかし、このキャンペーンを実施することで、現行システムの枠内で大気汚染のレベルを引き下げることが期待されている。
キャンペーン推進者は排ガス問題の原因としてメンテナンスのつたなさ、不適切な運転方法、馬力不足のエンジン、品質の悪いオイル、そして定員オーバーを挙げている。乗用車向け車両を乗り合いタクシーに改造する製造業者の存在も問題だろう。
今回のキャンペーンでは、運転手に対し、定期的に車両をメンテナンスし、オイル交換し、エアーフィルターを掃除することを奨励し、定員オーバーを避け、停止時のアイドリングも最小限に抑えることも推進する。違反車を関係機関に通告するよう国民に訴えている。
フィリピン大学公衆衛生学部の研究によると、排ガスに長期間さらされた人に呼吸器系疾患が高率で発症している。ジプニー運転手の三二%、バス運転手の一六%、利用者の一四%に症状が見られたという。こうした病気の治療を考えると、キャンペーンに今後、積極的に関与するべきだろう。(28日・スター)