ビサヤ・ミンダナオ通信
[ 329字|2003.3.10|社会 (society)|ビサヤ・ミンダナオ通信 ]
医師、看護師が不足
ミンダナオ島ダバオ市にある「ダバオ・メディカル・センター」の院長がこのほど開かれた記者会見で、医師、看護師の海外流出が増え、医療サービスに支障が出ている現状を明らかにした。
院長によると、この病院で働く看護師の約八〇%が海外へ職を求め退職しているという。また、海外就労の道が開けている看護師になるため、仕事を辞めて看護学校に通っている医師もおり、非常に深刻な問題だと警告した。
米国における看護師の月給は比国内と比べ約十倍以上で、五万ペソ以上稼げるという。
この病院では一日に平均八百︱一千人の患者が来院するが、常勤医師は二十五︱三十人しかいないため、一人の医師が三十人以上の患者を診察。深刻な人手不足に追い込まれている。 (5日・サンスター)