陸運局の不正横行
バスと渋滞問題
渋滞緩和を目指してバスに対する車両末尾規制(カラーコーディング)の試験適用が始まった。適用に対し、バス運転手組合側は管轄の首都圏開発局(MMDA)に抗議しているがフェルナンド局長はひるむ必要はない。この方針は正しいし、住民も支持しているのだから。
試験適用により渋滞緩和効果が明確になれば、一般市民だけでなくバス運転手側にとっての利益も多い。車の流れがスムーズになれば、その分運行距離が増えるからだ。にもかかわらず、協力するつもりはないようだ。
当局が幹線道の一車線をバス専用に割り当て一般車両を閉め出しても、一般ドライバーは文句を言わなかった。誰もが承知していることだが、エドサ通りにはバスがあふれかえり、渋滞に拍車をかけている。片側五車線のうち二車線がバス専用だが、それでは飽き足らずに他の車線にも割り込む有様だ。もし、一般車両がバス車線を走行すれば、たちどころに交通整理員が摘発するが、不思議なことにその逆はない。
また、一台当たりの乗客数が極めて少ないにもかかわらず、バスが一向に減らないのは、不当に高い運賃を陸運局が認めているため、利益が上がるからだ。陸運局はバスが多いのは、違法バスがはびこっているせいにしているが、それは正しくない。違法バスが問題なら摘発すればよい。同局が運行許可を乱発しているからバスは、はんらんしているのだ。陸運局での不正の横行は疑いの余地がない。局幹部が把握していないはずはないし、メンドーサ運輸長官は一体何をしているのか。
いずれにせよ、渋滞問題はMMDAだけでは解決できない。強引さが批判されるが、他の省庁にもフェルナンド局長的な人材がいれば事態は改善するはずである。(18日・インクワイアラー、ニール・クルス氏)