ビサヤ・ミンダナオ通信
[ 332字|2002.11.11|社会 (society)|ビサヤ・ミンダナオ通信 ]
ミ島にウミガメのふ化場
環境天然資源省などが実施するウミガメ保護プログラムを通し、ミンダナオ島北部の南スリガオ州ヒナトゥアン町にウミガメのふ化場がこのほど完成した。今後は同プログラムから財政支援が行われ、漁業者団体による地元組織が保護活動を監督する予定だ。
ふ化場は幅二・四メートル、長さ三メートル。ヒナトゥアン湾沿いで見つかったウミガメの卵はすべてこのふ化場へ運び、ふ化した段階で海へ返すという。地元組織のガデス会長は「地元住民がみな実行できるようにコミュニティーで訓練したい」と語った。
国内ではこれまでミンダナオ地方南西部のスルー州ホロ町にだけふ化場があった。フィリピンではヒメウミガメやアオウミガメなど五種類のウミガメが生息しているという。(3日・インクワイアラー)