ビサヤ・ミンダナオ通信
[ 315字|2002.9.9|社会 (society)|ビサヤ・ミンダナオ通信 ]
台湾マグロ漁船のさばる
台湾の強力漁船がミンダナオ海域で大掛かりなマグロの乱獲をしていると地元で批判が強まっている。当地の大手マグロ会社、サンアンドレス漁業のマルフィン・タン氏によると、台湾漁船はフィリピンの二百カイリ経済水域に潜入、スリガオ、東ダバオ沿岸でのさばっているという。
特に、二十︱五十キロメートルに及ぶはえなわ漁で大小のマグロを大規模、無差別に獲り、国営ダバオ港に水揚げして安売りしているという。このため地元の零細漁業者は太刀打ちできず、価格暴落にネを上げている。また地元漁師が捕獲しないような小型の魚まで獲っており、資源枯渇の恐れがあるという。
当地のマグロはほとんどが日本、米国、西欧各国へ輸出されドル箱商品。(4日・ブリティン)