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8月5日のまにら新聞から

ハロハロ

[ 458字|2002.8.5|社会 (society)|ハロハロ ]

 円は一時、一ドル百十五円まで上昇したが、このところまた戻して百二十円前後。デフレが続き、景気の上昇が見られない日本経済の現状の中で、円がドルに対して強くなるというのもなんとも不思議な現象だが、米国経済がふらついているせいと解説されれば、そういうものかと納得せざるを得ない。

 ところで為替レートの試算の一つとしてビッグマック・インデックスというものがあると聞いた。各国別にマクドナルドのビッグマック価格を比較、それにより各国の購買力(PPP)を弾き出して交換比率を求めるという。今、全般的な物価の国際比較ではニューヨークや東京を抜いて、香港がトップに立っている。

 四月末、円が一ドル百三十円だった時点で、ビッグマック・インデックスは百五円を付けている。えっつ!と驚く水準だ(エコノミスト紙)。確かに日本のバーガーは安売り競争で低価格が続いている。いったん、値上げしたもののまた、安値に方針を切り替えた。百五円が妥当かどうか、なんとも言えぬが、思い起こして見れば二年前、米大統領選の年の水準ではある。(紀)

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