新聞論調
米軍占領でミ島発展? 軍事演習めぐる会話
ケソン市の喫茶店で耳にした男性二人の会話。
A(ミンダナオ出身)「君たちルソン島の人たちが、米軍によるイスラム過激派、アブサヤフ掃討に反対するのは、実際にゲリラに誘拐される危険が無いからだ」
B(ルソン島出身)「誘拐や銀行強盗はルソン島でも毎日のように起きているし、事件現場に真っ先に駆けつけるのは米軍じゃない。国家警察や国軍だよ」
A「軍や警察が誘拐や銀行強盗をやっているのだから、現場にいるのは当たり前だ。.第一、国軍はアブサヤフの影さえ捕らえられない。潮時だ。米軍に頼るしかない」
B「米軍に同胞を銃撃させるのかい」
A「自分がアブサヤフに撃たれるよりいいだろう?」
B「米国の陰謀とは思わないのか。最初はバシラン島、次はミンダナオ島、最後はフィリピン全土へ米軍派遣は広がるよ」
A「アフガニスタンみたいにテロリストに主権を奪われるよりましだ」
B「米国にフィリピンを占領して欲しいのかい?われわれのプライドはどうなる」
A「いつも米国から食糧や資金援助を受けているじゃないか、アブサヤフ掃討でだけプライドを持ち出すなんておかしい」
B「米軍派遣に反対する政治家もいるよ」
A「上院議員の多くは米国に家を持ち、家族も米国在住。彼らの発言と行動は別だ。それに、米軍のミンダナオ島占領で女性を中心に雇用が創出されるし、ラスベガスだって作ってくれる」
B「おいおい、何を言ってるんだ?」
A「日本やドイツを見ろ。米国に占領された国はみな発展しているじゃないか。おれはまじめだよ」
(28日・インクワイアラー、ニール・クルーズ氏)