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1月14日のまにら新聞から

ハロハロ

[ 490字|2002.1.14|社会 (society)|ハロハロ ]

 関東では七日だが、関西では十五日までが松の内。それまでは、何となく正月気分がまだ残っていたものだ。ところが、マニラ暮らしを始めてからは、雑煮で祝い、数の子を食べても一向に正月の気分がしない。元日は、爆竹のさく裂音と硝煙の後にやってくる月初めの一日でしかなくなった。

 きょうは「成人の日」。日本では百五十二万人の男女が二十歳になるが、少子化現象で、成人式を迎える人は八年連続で減少しているという。この傾向はさらに進んで、昨年生まれた赤ちゃんは百十七万五千人。出生率は〇・九三%と推定されている。子孫の繁栄を願う数の子を、若い人があまり食べなくなったからかもしれない。

 フィリピンの出生率は二・二%。タイの一・一%、インドネシアの一・三%に比べると高い。一昨年、七千五百三十万人だった人口は、二〇二〇年には一億一千三百三十万人との予測。カトリック教徒が九割を占めるこの国で、国民への影響力が大きいカトリック司教協議会は、教義に反するとして避妊などの家族計画に反対している。貧困の大きな要因の一つが人口の増加。この問題を同協議会はどのように受け止めているのだろうか。(濱)

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