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4月24日のまにら新聞から

今こそ冷静さが必要

[ 675字|2001.4.24|社会 (society)|新聞論調 ]

前大統領逮捕を控え

 かんしゃく持ちで有名な上院選立候補者が最近、もしエストラダ前大統領が逮捕された場合、ピープルパワー3が起こるだろうと脅しをかけている。また支持者らは前大統領の逮捕を妨害すると警告している。しかし、前職の大統領の起訴と裁判は、選挙などよりも長期にわたるものとなるだろう。

 前大統領自身が、来週に予定されている逮捕が執行されても落ち着いて暴力沙汰を起こさないようにと支持者たちに訴えたのは、良いニュースだ。

 また彼の弁護士も、保釈の適用されない今回の略奪罪による逮捕状が執行されれば、本人が自主的に身柄の拘束を受け入れると表明している。すでに別件で逮捕状が出た時も前大統領は、公務員特別裁判所に出頭し保釈料を支払うなど司法手続きに従って行動している。

 前大統領を追及する側もやはり落ち着いて見守るべきだろう。司法による正義の実現というのは、時間がかかるものだ。特に、被告人が有能な弁護士を雇える余裕のある場合はなおさらだ。また、前大統領が普通の囚人と同じように、ゴキブリとネズミの走り回る監獄に数人の仲間と一緒に閉じこめられるような取り扱いを受けるべきだと期待するのは間違っている。いみじくも彼は、町長、上院議員、副大統領の地位に国民によって選ばれているのだ。彼をどのように考えるかは自由だが、それなりの尊厳は与えられるべきである。

 大統領府と閣僚らは、まず前大統領の身柄の安全を確保するとともに、裁判に関して政治的なコメントは避けるべきだろう。司法の正義の車輪はもう動き始めた。正義の判決が下されるよう、国民は今こそ、冷静に見守る必要がある。

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