日米が比の立場を支持 初の3ヵ国海洋協議
初の比日米海洋協議が東京で開催。南シナ海問題について日米が比への支持を表明
東京で10日、初の比日米海洋協議が開催された。外務省の中村亮南部アジア部長が議長を務め、比からはラザロ外務次官、米国からは国家安全保障会議のラップフーパー上級部長、クリンテンブリンク米外務次官補のほか、3カ国の海上保安組織、国防当局、国家安全保障当局の代表者が一同に会した。中国が覇権主義的な動きを強めるなか緊張が激化する南シナ海問題について、日米の代表者は、「一貫して南シナ海問題の平和的解決に務めるフィリピンの立場への支持」を表明。中国の主張を全面的に退けた2016年の仲裁裁判所判断に従うことを通じた紛争解決に期待を示した。
3者は3国が太平洋でつながれた自然なパートナーであるとの認識を確認し、協力を強化していくことで一致。「自由で開かれたインド太平洋」の実現に向けて、特に海洋分野での協力を一層深化させることを申し合わせた。
同3カ国海洋協議は、4月に米国で開かれた初の比日米首脳会談の後に出された共同声明で立ち上げが宣言された。(竹下友章)