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2月13日のまにら新聞から

「比人のイメージ向上に貢献」 大統領がOFWの勤勉さ称賛

[ 869字|2023.2.13|政治 (politics) ]

マルコス大統領は東京で日本で働く海外フィリピン人就労者との交流会を催し、OFWの働きが、世界での比人のイメージ向上に貢献していると称賛した

マルコス大統領一行による日本で働く海外フィリピン人就労者(OFW)との交流会の様子=12日(大統領府ラジオテレビジョンの映像から)

 マルコス大統領は東京中央区日本橋のベルサール東京で12日午前から正午にかけ、日本で働く海外フィリピン人就労者(OFW)との交流会を催し、OFWの勤勉な働きが「世界における比人のイメージ向上に貢献している」と称賛を送った。参加者によると、会場には招待を受けた比人技能実習生、介護・福祉分野の就労者、英語教師のほか、日本の大学教授など約1500人。皆でカラオケを歌う「フィリピン式」のイベントとなった。両国の協力関係強化を目的とした大統領による日本公式訪問は同日が最終日で、大統領は午後7時15分ごろに首都圏パサイ市のビリャモール空軍基地に到着。日本訪問中には人道支援・災害救援、インフラ整備、農業、情報通信技術など7つの協定・覚書が結ばれ、新たに35投資案件が署名されるなどしている。

 ジョクノ財務相やフラスコ観光相、バウティスタ運輸相など重要経済閣僚を引き連れて出席した大統領は、幅広い分野での交流の重要性を強調。「代表団の目的は、フィリピンの新しい状況を日本をはじめ諸外国にも説明するため」とし「フィリピンへのビジネス投資が確実なものになるだろう」と自信をのぞかせた。その上で、世界の激動や気候変動の脅威の中、パートナー国との同盟関係を育む重要性も強調した。

 また、移民労働者省のスーザン・オプレ大臣を中心に、OFWへの継続的な支援を約束。OFW制度は「強制の気持ちではなく、自ら進んで海外で働く意識へと変わること」を目標とした。

 さらに大統領は、日本で「言葉を交わした人は誰もが、社員や友人にフィリピン人がおり、いかにフィリピン人が親切で勤勉、正直者で英語が話せる国民であるかを知っていた。比人の勤勉性を説得する必要はなかった」とOFWをたたえ、比への送金についても「比経済の大きな支えになっている」と謝意を表した。

 昨年5月の大統領選に伴う選挙期間中の日本の比人コミュニティーによる支援については「新型コロナ禍で航空機が使えず、気を配る機会がなかった」と振り返りながらも、感謝の気持ちを伝えた。(岡田薫、竹下友章)

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