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9月19日のまにら新聞から

大統領が米国に向けて出発 滞在中に国連総会で演説も

[ 1047字|2022.9.19|政治 (politics) ]

マルコス大統領は第77回国連総会に出席するため、一週間の予定で米国ニューヨークに向けて出発した

訪米前のマルコス大統領出発式の様子=18日午前、マニラ空港で(マルコス大統領のフェイスブックページから)

 マルコス大統領は18日午前、新型コロナの大流行以来、初めて首脳が顔を合わせる第77回国連総会に出席するため、一週間の予定で米国ニューヨークに向けて出発した。

 大統領は米国滞在中に国連総会での演説や日本の岸田文雄首相、マレーシアのサブリ・ヤコブ首相をはじめとする各国首脳との二国間会談を予定。ビジネスグループとの会合や在米フィリピン人コミュニティーとの面会も行うとしている。前回のインドネシア、シンガポール訪問時同様、大統領が留守中の国政はサラ・ドゥテルテ副大統領が担う。

 大統領の米国行きに伴い、マニラ空港ではサラ副大統領やレムリヤ司法相、国軍のバカロ参謀総長、国家警察のアズリン長官らが見送った。出発前の演説の中で大統領は「世界各国が参集する国連の場では、われわれが直面している最も差し迫った問題について話し合う。総会への出席は重要であり、われわれの声を確実に届けていく」と述べた。マルコス大統領の演説は20日午後(米国時間)に行われる予定。

 同演説について大統領は「国際システムの強化に向けてフィリピンが果たす役割、国連への期待や今後の作業について伝える」とした。今総会では新型コロナや気候変動、紛争の激化など、個々の国に加え、世界的な共同体が経験している前例のない課題への対処が目的だとしている。

 大統領はこうした課題を踏まえ「経済回復や食糧安全保障、農業生産性の向上を目指す取り組みや人を中心とした開発面でのフィリピンの展望を共有したい」と語った。また、今回の訪問中にはグテーレス国連事務総長や比の長年の重要パートナーである指導者たちとの会談が予定されていることにも言及。「比政権が優先事項に据える分野での協力の機会とその強化を話し合いたい」とも力を込めた。

 さらに「国家経済と持続可能な開発全般の推進、より多くのパートナーシップを築くため、主要な民間企業の代表者も加えたビジネス会合への参加、遠くカナダからも仲間が集まる在米フィリピン人コミュニティーにも足を運びたい」との意向を示した。その上で「コミュニティーからの支援に感謝を表す機会であり、国造りにおける彼らの役割の重要性の確認、私たち国内外のフィリピン人の協力強化を図っていく」とも話した。

 マルコス大統領の9月18〜24日の米国滞在中には150カ国以上の国家元首が顔を揃える。その間にも大統領は米国商工会議所および米国ASEAN(東南アジア諸国連合)ビジネス評議会とも会談する予定でいる。(岡田薫) 

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