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「予算、景気刺激法が最優先」 両院議長候補が「ボンボン詣で」

[ 703字|2022.6.2|政治 (politics) ]

次期両院の議長とみられるズビリ、ロムアルデス両議員らがボンボン氏を訪問

ズビリ、ロムアルデス氏らと意見交換をするボンボン次期大統領=31日、ボンボン氏選対本部提供

 フアンミゲル・ズビリ上院与党院内総務とマーティン・ロムアルデス下院与党院内総務を含む議員団が5月31日、ボンボン・マルコス次期大統領の選対本部=首都圏マンダルーヨン市=を訪問した。ズビリ、ロムアルデス両議員は次期上下両院議長の最有力候補とされる人物。来月25日に開会する次期国会(第19回)前に早くも「ボンボン詣で」を行い、優先立法議題などについて議論を交わした。

 1日の英字紙スター電子版によると、ズビリ氏らは会談で経済回復を目的とした景気刺激政策パッケージと23年予算を「優先事項」としてボンボン氏と意見を交換。ボンボン氏は「農業支援、インフラ開発、中小零細企業への融資事業、教育を通じた、地方の経済開発を経済政策の焦点にしたい」と述べたという。

 またズビリ氏は「ボンボン次期大統領に大統領施政方針演説(SONA)の内容を固めるため、次期国会の協議事項を速やかに決めたいと伝えられた」と明らかにした。

 ボンボン氏の母方の従兄弟であるロムアルデス氏は、景気刺激パッケージ「バヤン・バゴン・ムリ」法(国家再起法)の策定を示唆している。

 一方、エドセル・ラグマン下院議員=自由党=などの野党議員らは、景気刺激パッケージを実施する財源の存在に疑問を呈している。

 訪問団には、ズビリ、ロムアルデス両与党院内総務の他に、ドゥテルテ政権で麻薬撲滅政策を主導した元国家警察長官ロナルド・デラロサ上院議員、エストラダ元大統領の息子ジンゴイ・エストラダ上院議員、ジャーナリストのラフィー・トルフォ上院議員、ノイノイ・アキノ政権で保健相を務めたジャネット・ガリン下院議員ら11人が加わった。(竹下友章)

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